株式の情報
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株価の動き
株価は基本的に買い手と売り手の関係で決まります。買いが売りより多ければ値上がりし、売りが買いを上回れば値下がりします。会社の価値が投資家に評価されて、需要と供給の関係で価格が決定するのです。業績がよい会社や新製品、新技術を発表した会社は、投資家に高く評価されるので株価が上がります。不祥事のニュースや悪い業績発表がある会社は、評価が低くなるので株価が下がります。すなわち、株の売買をしている投資家の心理で株価が決まると言っても過言ではありません。
株価の変動は、企業の個別要因以外では、政治、経済、世界情勢などが影響し、社会の動向を反映していると言われています。以下に、市場全体に影響する株価変動要因を示します。
<市場全体に対する株価変動要因>
・金利… 金利が下がると株価が上がり、金利が上がると株価は下がります。これは、金利と株価がシーソーのような密接な関係にあるからです。金利が下がると会社は資金を借りやすくなるので設備投資が活発になり会社の業績が良くなっていきます。逆に、金利が上がると会社は資金を借りにくくなるので設備投資をしなくなり業績を上げるのが難しくなります。また、金利は投資家の活動にも大きく影響します。金利が下がると銀行預金や債券では儲からないので、株を購入する人が増え、株価が上がります。金利が上がると銀行預金や債権に人気が集まり、株を購入する人が少なくなり、株価が下がります。
・為替… テレビのニュース番組などでは毎日必ずと言っていいほど、円高・円安といった言葉が出てきます。この為替の動きも株価に影響を与えます。例えば、円高になるとエネルギー関連企業や食品産業は、原材料を海外から輸入しているので、仕入れコストが下がり業績が上がります。しかし、電気や自動車産業などは、利益の多くを輸出に頼っているので、業績が下がります。円安になるとそれとは逆の結果になります。また、円高になると外国人投資家が為替差益を狙って日本の株を買うようになるので、株価が上昇します。円安ならその逆になります。
・政治… 政府の経済政策が株価に大きな影響を与えることがあります。例えば、景気刺激策として道路整備に力を入れれば道路関連企業の業績が良くなり株価が上がります。また、選挙の時期には、どの政党が政権を握るか、誰が大臣になるかなどで政府の政策が変わってくるので、株価に影響することがあります。更に、国内だけでなく国際情勢も大きな要因です。戦争、政変、経済不安などが影響してきます。特にアメリカの経済政策やニューヨーク株式市場は大きな影響があります。
・天候… 天候や自然災害も株価に影響します。例えば、夏に猛暑になるとビールやエアコンの売り上げが上がるので、ビール業界や家電業界の株価が上がります。逆に、冷夏になると売り上げが下がるので、株価は下がります。
株の情報を入手する
株取引を始めても、どの株を買えばよいのか皆目見当も付かない、というのは初心者に共通の悩みでしょう。できるだけ損を少なくして、堅実に利益を上げるには、投資する会社を慎重に選ばなくてはいけません。そのために大事なことは、自分の専門分野や得意分野の業界に的を絞ることです。自分の得意分野なら、他人が知らないことや最先端の情報など専門知識が豊富で、株式売買の判断材料になるからです。自分が普段使っている商品の品質やセンス、よく知っているサービスの人気など、一消費者としての感想が貴重な判断材料になることがあります。プロの経済アナリストさえ知らない情報を自分が持っていたとしたら、大きな利益を上げるチャンスであることは言うまでもありません。
一方で、株式市場の動向を知るための手段も必要です。株価の変動は、政治、経済、世界情勢などが影響しますから、マクロ的な視点で判断するための情報収集が必要になります。一般的に、投資家の情報源としては、テレビ、新聞、書籍、インターネットがよく利用されています。テレビでは、モーニングサテライト、オープニングベル、クロージングベル、ワールド・ビジネス サテライトが数少ない貴重な経済番組で、どれもテレビ東京系です。新聞では日本経済新聞が有名で、投資家なら読んで当たり前と言えるかもしれません。書籍では、週刊東洋経済、日経ビジネス、マネージャパンなどの経済専門誌が有名です。インターネットで手っ取り早く最新情報を仕入れたい場合は、ヤフーファイナンスが重宝します。
更に、上級者向けとして、会社の詳しい情報が知りたい時には会社四季報を利用すると良いでしょう。会社四季報は年4回出版されている季刊誌で、会社の特徴や業績、財務諸表などが詳しく解説されています。経済に興味のある方なら、書店で目立っている辞書みたいに分厚い本を一度は見たことがあるかもしれません。会社四季報は株式投資のバイブルとして、多くの投資家に利用されています。
株式欄の見方
毎日の株価をチェックするには、新聞を読むのが便利です。新聞には株式欄というページがあり、東京証券取引所で売買されている株式の株価の動きを一覧にした相場表が掲載されています。相場表は、銘柄別に相場の最高値・最低値・最終価格などをまとめたもので、私たち投資家が株価の動きを知るための重要な情報源となっています。朝刊には前日の取引きが、夕刊には当日午前中の取引きが掲載されています。
| 銘 柄 | 始 値 | 高 値 | 安 値 | 終 値 | 前 日 比 | 出 来 高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日 立 | 623 | 630 | 616 | 622 | △ 2 | 9326 |
| 東 芝 | 704 | 706 | 689 | 698 | ▼ 2 | 21439 |
| 三菱電 | 835 | 863 | 835 | 859 | △18 | 6208 |
| 富士通 | 689 | 696 | 680 | 689 | △21 | 9459 |
| ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ |
銘柄(めいがら)… 株式市場で売買される有価証券の名称です。紙面スペースの都合上、省略した名称で書かれていることが多くあります。銘柄の前には、A、B、C等の記号が付けられていることがあり、売買単位を表しています。Aは100株、Bは1株、Cは10株…といった感じです。記号の意味は新聞毎に異なりますので、詳しくは各新聞を参照して下さい。注文を出す時には、証券コードと呼ばれる4桁の数字を使います。
始値(はじめね)… その日の最初に付いた値段。
高値(たかね)… その日に成立した値段の最高値。
安値(やすね)… その日に成立した値段の最低値。
終値(おわりね)… その日の最終の値段。
前日比… 前日の終値との比較。「△」は値上がりを表し、「▲」は値下がりを表します。「0」は変わらず、「-」は取引きがなかったことを表します。
売買高… その日の売買が成立した株数。売り手から買い手に移動した株数です。単位は、証券取引所の売買単位。出来高とも言います。
チャートの見方
株価の動きを分析するためによく使われている株価チャートにローソク足があります。ローソク足は、株価の上昇・下降傾向が一目でわかるようにしたもので、ローソクと呼ばれる棒状の図形を並べたもので表されます。ローソクは、単位期間中の4つの値段(始値、終値、高値、安値)を表していて、始値と終値を本体で、高値と安値をそこから伸びるヒゲで表しています。ローソク一つの期間が一日のものを日足(ひあし)、一週間のものを週足(しゅうあし)、一月のものを月足(つきあし)、一年のものを年足(ねんあし)と呼びます。
<陽線>
白抜きの四角形で表されたローソクを陽線(ようせん)と呼びます。四角形の下が始値、上が終値で、上に出たヒゲが高値、下に出たヒゲが安値です。始値より終値が高く、その期間で株価が上昇していることを表しています。白抜きは明るい印象を表現しています。
<陰線>
黒く塗りつぶした四角形のローソクを陰線(いんせん)と呼びます。四角形の上が始値、下が終値で、上に出たヒゲが高値、下に出たヒゲが安値です。始値より終値が安く、その期間で株価が下降していることを表しています。黒塗りは暗い印象を表現しています。
株価は一本調子で上がっていくわけではありません。上昇と下降をくり返し、波ができています。株価は投資家の心理で決まりますから、その銘柄の株を買っている人達によって波が作り出されていると言ってもいいでしょう。例えば、株価が上昇すれば買う人が増えますが、ある程度の所までいくと利益を確定するために売る人が増えてきます。売る人が増えてくると今度は下降していきますが、ある程度の所まで下がると値上がりを期待して買う人が増えてきます。そんな風にして、銘柄ごとに周期性の波ができるというわけです。単純な理屈ですが、この周期性を捉える事が株を売り買いする時の大きな判断材料になります。
