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女教師美穂 ~淫虐の罠~

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6.媚薬



 美穂がすべてを諦め、いよいよ快楽に身を委ねてしまおうとしたその時、不意に橡葉の

愛撫が止んだ。

「え、何?」

 美穂は戸惑った。

(どうして、止めてしまうの?)

 覚悟を決めたはずの美穂の心は肩透かしに遭い、中途半端な状態で置き去りにされてし

まった。橡葉の指が引き上げられると、美穂の中には妙な気恥ずかしさだけが残った。

「いいところで残念だが、もう昼休みも終わりだ。五時間目の授業の準備をしなければね、
・・・・
那村先生」

 橡葉は、美穂に教師であることを思い起こさせるように、ことさら「先生」の部分を強

調して言うと、美穂のすらりとした美しい脚を肩から外して立ち上がった。

 効果は絶大だった。美穂は自分の振舞いを恥じ入るように俯いて頬を染めた。慌てて開

いていた脚を閉じ、両手で体を隠す。

(わたし、何て恥知らずな事を・・・・校舎の中で教師がすることではないわ)

 激しい自己嫌悪の念に苛まれる美穂に、橡葉はハンカチを差し出した。

「とりあえずこれで拭いておくんだ。僕は服を取って来るから」

 美穂は素直に橡葉からハンカチを受け取った。橡葉が間仕切りの向こうへ姿を消すと、

急いでハンカチを花唇にあてがう。

 そこは美穂の想像以上にぐっしょりと濡れていた。

「ああ・・・こんなに・・・・」

 美穂は神聖なる校舎の中で情欲に負け、激しく濡らしてしまった自分が情けなかった。

何度も何度も丹念に秘裂を拭う。愛液はきれいに拭き取ったが、深い屈辱感と自己嫌悪ま

では拭い去ることが出来なかった。

 少しして、美穂の服を入れた紙袋を下げた橡葉が現れた。美穂は慌てて体を橡葉の目か

ら隠す。体を隅々まで見られてしまった後とはいえ、やはり恥ずかしかった。

「悪いけど、これは僕が貰っておくから」

 橡葉は白いブラジャーとパンティを右手に掲げてそう言うと、紙袋を美穂の方へ放った。

「そ、そんな・・・」

 美穂は絶句した。何か抗議の言葉を口にしようとして諦める。橡葉が聞き入れてくれる

とはとても思えなかったからだ。

「急がないともう時間が無いぞ」

 橡葉の言葉に美穂ははっとなり、慌てて腕時計に目を落とすと五時間目の授業の開始ま

でもうすでに五分を切っていた。慌てて紙袋に手を突っ込み、中から服を取り出す。

「それじゃあ那村先生、また後で」

 橡葉はそう言うと慌てる美穂を尻目に、さっさと部屋から出て行った。美穂は仕方なく、

素肌の上にブラウスを羽織り、パンティストッキングを穿き、スーツの上下を身に着けた。

 服を着終わるのと同時に、五時間目の始まりを告げるチャイムが鳴り出した。美穂は机

の上に置いてあった参考書とノートを取ると、慌しく閲覧室を後にした。

 一年三組の教室に五分ほど遅れて入った美穂は、礼が済むと、

「ごめんなさい、ちょっと用事が長引いちゃって・・・・さあ、それじゃあ授業を始めましょ

う。教科書の八十九ページを開いて」

 少し息を弾ませながら言った。

「今日は藤原氏の隆盛と摂関政治の部分ね。じゃあ、村岡くん、そこのところから読んで

ちょうだい」

「はい」

 美穂に指名された村岡というやや小太りの生徒は、立ち上がると教科書を読み始めた。

美穂はその間に息を整え、いまだに残る心の動揺を静める。

 区切りの良いところまで村岡が読み進むと、

「はい、そこまで。この頃の日本は藤原氏が絶大な権力を・・・・」

 ようやく落ち着きを取り戻した美穂は、いつもと変わらぬ様子で授業を始めた。下着を

一切身に着けていない心細さも、スーツをきっちりと着込んでいるとさして気にはならな

かい。美穂は先程までの悪夢のような時間が嘘だったかのように、次第にいつもの自分を

取り戻していった。

 順調に授業を進める美穂は、しばらくして体が妙に疼き出していることに気づいた。

(あれ?、どうしたのかしら?)

 どうやら疼きは美穂の股間から広がっているようだった。最初は気にも留めずに授業を

続けていた美穂だったが次第に強さを増していく性感の疼きに、徐々に焦り始めた。

(おかしい、体が変だわ。生徒達の前でこんな・・・いけないわ)

 美穂は自分の体を戒めたが、そんな美穂の気持ちとは裏腹に体は愛撫されたわけでも無

いのに急速に燃え上がって行った。

(まさか、あの時のハンカチに何か仕掛けが・・・・)

 美穂は先程、閲覧室で橡葉に渡されたハンカチに思い至った。そう考えなければ花唇の

尋常でない燃え上がり方に説明がつかない。生徒達に説明を続けながら、美穂はさり気な

く上着のポケットに手を突っ込んで中を探った。そこには橡葉から渡されたハンカチが入

っていた。

(やっぱり・・・・)

 閲覧室では手の平いっぱいに汗をかいていたため気付かなかったが、指先で触れるとハ

ンカチは全体的にしっとりと湿っていた。何かが染み込んでいるのは明らかだ。美穂の汗

と愛液だけではこれほどハンカチ全体が湿ってしまうはずが無い。

(多分、何か変な薬が染み込ませてあるんだわ)

 美穂は暗澹たる気持ちになった。そんな仕掛けが施されているとは知らず、丹念に何度

もハンカチで花唇を拭っていたのを思い出したのだ。それは自らの手でいかがわしい薬を

花唇全体に塗り込んでしまったことを意味している。

 美穂が橡葉の悪辣な罠の存在に気付いた時には、すでに体は手の着けられない状態にな

っていた。もはや花唇だけでなく下半身全体が燃え狂い、甘く痺れきっている。授業を続

けるどころではなかった。

「そ、それじゃあここで・・・・小テストを配るから、後の時間はテストにします」

 咄嗟に美穂は生徒達にそう告げるとテスト用紙を取り出した。

 普通の中学ならば生徒達の間から不平の声があがるところだが、ここの生徒達は皆一様

におとなしく、テストと聞いても特に反応する生徒はいない。美穂は官能にふらつく体を

懸命に支え、テスト用紙を配った。下半身がつま先までじんじんと痺れていて自分がちゃ

んと歩けているのが不思議なくらいだった。

 美穂がテストを配り終え、教壇に戻った時、美穂の異変に気付いた生徒がいた。優紀だ

った。

「先生・・・・」

 優紀が心配そうに声を掛けてきた。

「大丈夫ですか?、何か顔が赤いし・・・・体の具合が悪いんじゃないですか?」

「ああ、いいえ、大丈夫よ。ちょっと熱っぽいだけだから」

 美穂は官能に火照った顔を見つめられる恥ずかしさに、さらに頬を上気させながら何と

かそう言って誤魔化した。優紀の言葉に、生徒達すべての視線が一斉に美穂へ集まってい

た。まるで裸を見られているような恥ずかしさだった。

 優紀はなおも何か言いたげだったが、

「ホントに大丈夫だから」

 と美穂が念を押し、笑いかけると少し躊躇いながらもテスト用紙に視線を落とした。優

紀と美穂のやりとりを見守っていた他の生徒達も次々に顔を伏せ、テストを始める。

 生徒達の視線が自分から離れたのを見届けると、美穂は生徒達から燃え上がる体を隠す

ように教卓の椅子に座った。

「んっ・・・・」

 思わず声を上げそうになり、慌てて唇を噛み締める。甘くやるせない疼きに見舞われた

体は、椅子に座るというほんの些細な刺激にも反応してしまう状態だった。

(ああ・・・・どうしよう。アソコが・・・・熱くて・・・・)

 美穂は生徒に気取られないよう平静を装いながら心の中で激しく苦悶した。花唇全体が

愛撫を欲しがって熱く疼き、美穂を官能の渦に巻き込もうとしていた。手が勝手に下半身

へと伸びていくのを懸命に抑える。

 いつの間にか花唇が再び潤い始めていた。このままでは花蜜が、直接花唇を包んでいる

パンティストッキングに滲み出していくのも時間の問題だった。腕時計で授業が終わるま

での残り時間を確認してみると、あと二十分も残っている。耐えきれないかもしれない、

と美穂は思った。際限なく体中に燃え広がっていく甘い感覚に、今にも我を忘れてしまい

そうで怖かった。

(駄目よ、絶対!ここは教室の中なのよ。生徒達が目の前にいるのよ。性欲なんかに負け

てはいけないわ)

 美穂はテストに集中する生徒達の様子を眺めながらきつく自分を戒めた。いくら橡葉に

変な薬を使われたとはいえ、授業中に生徒達の前で欲情に体を燃え上がらせるなど教師に

とって許されることではない。

 だが、媚薬の効果は凄まじく、美穂の決意を嘲笑うかのように性感を激しく揺さぶって

くる。いつしか美穂の全身はじっとりとした汗を滲ませていた。知らず知らず呼吸に甘い

吐息が混じり、目が潤んでいく。

 ふと美穂は霞む視界の中に手を上げている一人の生徒の姿を捉えた。窓際の一番後の席

から少しおどおどした様子でこちらを窺うように手を上げている。都隈良介(つくまりょ

うすけ)という生徒だった。おとなしい生徒達の中でも一際おとなしい生徒だ。

 美穂は一瞬、顔を強張らせた。今、自分はどんな顔をしていただろう。もしかしたら性

欲に支配された淫らな表情を見られてしまったかもしれない。

 不安に苛まれながら美穂は立ち上がった。

「ど、どうしたの? 都隈君」

 問い掛ける美穂の声は微かに震えていた。

「ちょっと・・・・分からないところがあって」

「待って、今行くから」

 美穂は教壇から脚を踏み出しながら、良介の座る一番後の席までのほんの僅かな距離を

気の遠くなるほどの長さに感じた。

 一歩一歩踏み出す度に美穂の体は官能の炎を燃え上らせていく。美穂はふらつきそうに

なる足取りを懸命に立て直し、生徒達の間をゆっくりと歩いて行った。生徒達のすぐそば

を通ることによる緊張感は、教壇の上にいた時とは比較にならないほど大きかった。そし

てその恐ろしいほどの緊張感が美穂の性感をよりいっそう激しく刺激する。

 ようやく良介の席まで辿り着いた美穂は誰にも気付かれないように、そっと甘い吐息を

吐いた。

「どこが分からないの?」

 美穂が良介の肩越しに机の上のテスト用紙を覗き込むと、良介は気圧されたように体を

どけながら、

「あ、あの・・・・ここの問題の空欄は人物名を入れるんですか?、それとも別の言葉が入る

んですか?」

「都隈君、それも含めての問題なのよ。前後の文脈をよく読んで考え、んっ・・・・」

 美穂の言葉が不意に途切れる。胸が良介の肩に触れ、思いもかけない快感のさざなみが

全身を走り抜けたのだ。

「はぁぁ・・・・」

 美穂は思わず熱い溜息を良介の耳元に吐き出していた。良介は驚いたように美穂の顔を

振り仰ぐ。慌てて表情を引き締める美穂だったが官能に上気した頬と潤んだ瞳は隠しよう

が無かった。

「と、とにかく自分の力でよく考えて答えを出しなさい」

 取り繕うようにそう言うと、美穂は呆気に取られる良介から素早く体を離した。

(まさか・・・・こんなに体全体が燃え上っているなんて・・・・)

 今や、美穂の体は隅々まで媚薬による疼きに侵されていた。胸どころか体のどの部分に

刺激を受けても甘美な感覚が走ってしまいそうだった。自然、教壇に戻る足取りも慎重に

ならざるを得ない。

 一様に俯いてテストに集中する生徒達の中で良介だけが顔を上げ、教壇へとゆっくり歩

いて行く美穂を呆然と見つめていた。良介に体の異変を気付かれてしまったかもしれない、

と思うと美穂は言いようの無い不安に襲われた。

 ふらつきそうになる体を懸命に支えて教卓まで辿り着いた美穂が振り返ると、さすがに

良介も顔を伏せてテストに向かっていた。美穂は極力体に刺激を与えないよう、ゆっくり

と椅子に体を沈めた。腕時計を見ると、まだ授業の終了まで十五分もある。

(それにしても・・・・)

 美穂は考えを巡らせる。

 橡葉に変な薬を使われたとはいえ、これほど体が欲情してしまうものだろうか。もしか

したら四年間に渡る禁欲生活の反動が体を、これほど狂わせているのかもしれなかった。

 しばらくの間、沸き上がる欲情になんとか耐えていた美穂は、残り時間が十分となった

ところで遂に我慢出来なくなってしまった。

(もう・・・駄目・・・・これ以上我慢したら、気が狂ってしまうわ)

 机の上に置いていた両手をゆっくり下ろすと下半身へと忍ばせ、生徒達に気付かれない

よう慎重にスカートをたくし上げる。

 美穂は、それが教師にあるまじき行為と認識しながら、震える指先をゆっくりと秘部に

潜り込ませた・・・・・・

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